クラウドファンディング実施例
折れ耳の隠れた真実。
スコティッシュフォールドに遺伝子検査を
プロジェクト概要
折れ曲がった小さな耳、ふくろうのような丸い顔に加え、性格もおとなしく飼いやすいことで人気のスコティッシュフォールド。
しかし、スコティッシュフォールドの一番の特徴である“折れ曲がった耳”は、“軟骨の異常によって起きた奇形”に起因するものであり、四肢にも症状が現れる『遺伝性骨軟骨異形成症』という遺伝性疾患の発症リスクのサインである可能性があります。
この疾患の治療は、対処療法のみで根本的な治療法は見つかっていないため、発症すれば生涯痛みを感じ続けるしかありません。
猫は言葉が話せないので、外に表れる症状が「遺伝」なのか「後天的」なのか分かりません。
しかし、2016年にスコティッシュフォールドの骨軟骨異形成症の原因遺伝子が特定され、「遺伝子検査」による発症リスクの判定が可能になりました。
現状を把握することで、発症を遅らせるケアの仕方なども知ることができます。
発症すると治らない病気と隣り合わせのスコティッシュフォールドのために、遺伝子検査の大切さを広げたい。
*プロジェクトを通して応援いただき、第一目標の100万円へ到達すれば、みなさんのご支援で遺伝性疾患発症の不安を抱える100匹のスコティッシュフォールドに遺伝子検査を実施することができます。
スコティッシュフォールドは、国内の人気品種10年連続1位の猫でありながら、その特徴である“折れ耳”と同時に、耳だけでなく四肢にも症状が現れる、 『骨軟骨異形成症』という遺伝性疾患の存在が認知されています。
この疾患の治療は、対処療法のみで根本的な治療法は見つかっていないため、発症すれば生涯痛みを感じ続けるしかありません。
スコティッシュフォールド骨軟骨異形成症
(Scottish fold osteochondrodysplasia, SFOCD)
”スコ座り”は痛みを和らげる行動かもしれません
出展:Hubler M, Volkert M, Kaser-Hotz B, Arnold S. “Palliative irradiation of Scottish Fold osteochondrodysplasia. ”Vet Radiol Ultrasound. 2004 Nov-Dec;45(6):582-5.
遺伝子で疾患発症リスクを読み解く
2016年の原因遺伝子の発見によって、スコティッシュフォールドの遺伝性骨軟骨異形成症の発症リスクを判定することが出来るようになりました。
具体的には、綿棒を用いて猫の口腔粘膜のDNAから、原因遺伝子てあるTRPV4遺伝子の1塩基の変異を調べます。
その判定結果は以下の通りです